本文へ移動

粉じん(粉塵)爆発危険性評価試験

粉じん爆発試験機器・集塵機販売

粉じん爆発の対策は、当社にお任せください。
爆発性粉じんの種類労働安全衛生法第二十八条の二により、事業者は職場における労働災害発生のリスクを事前に摘み取るため、設備、原材料等や作業行動等に起因する危険性・有害性等の調査を行い、その結果に基づき、必要な措置を講ずるよう努力義務が明文化されています。
当社では株式会社環境衛生研究所と協力し、各種粉じん爆発危険性評価試験のご提供が可能です。また粉じん爆発試験機器・集塵機の販売もしています。

粉じん爆発はどんなときに起こるか?

粉じん爆発は、「酸素」「爆発下限濃度以上の粉じん」「最少着火エネルギー」の三条件が全て揃ったときに発生します。

【粉じん爆発が起こる過程】

(1)熱エネルギーが可燃性の粉じんに与えられると、粉じん粒子表面の温度が上昇します。
(2)粉じん粒子表面の分子が熱分解・乾留作用により気体(可燃性ガス)となります。
(3)この気体が空気(酸素)と混合することにより爆発性混合ガスが生まれ、着火して燃焼が起こり、この燃焼が浮遊粉じんに伝播していくことで爆発が発生します。
(4)浮遊粉じんで爆発(第一次爆発)が起こると、その爆発エネルギーにより堆積粉じんが巻き上げられ、大規模な第二次粉じん爆発が発生し、大災害となります。

爆発が起こりやすい条件は?

下表のような粉じん・ふん囲気・着火源の条件がそろうと大災害になります。
項目 一般的傾向
粉じんの性質 ・酸素と反応しやすいものほど爆発しやすい。
・可燃性ガスを発生させやすいものほど爆発しやすい。
・発熱量が高いものほど爆発しやすい。
・不活性成分が少ないものほど爆発しやすい。
・粒子径が小さいものほど爆発しやすい。
・比表面積が大きいものほど爆発しやすい。
・水分が少ないものほど爆発しやすい。
・温度が高いほど爆発しやすい。
・浮遊・飛散するものほど爆発しやすい。
・爆発可能濃度の範囲では濃度が高いほど爆発しやすい。
ふん囲気 ・酸素濃度が高いほど爆発しやすい。
・不活性ガスが少ないほど爆発しやすい。
・湿度が低いほど爆発しやすい。
・温度が高いほど爆発しやすい。
・圧力が低いほど爆発しやすい。
・スペースが広いほど爆発しやすい。
着火源 ・熱に変わりやすいものほど爆発しやすい。
・持続するものほど爆発しやすい。
・温度が高いほど爆発しやすい。

粉じん爆発はどのような工程で起こるか?

項目 粉じん 工程
プラスチック フェノール樹脂
ポリスチレン樹脂

ABS樹脂
ポリプロピレン
ポリエチレン
・粉砕機、サイクロン
・射出機、温風乾燥機、サイクロン、バグフィルター、混合装置、
 ストレージビン
・乾燥機、回収機
・バグフィルター、ストレージビン
・ドライヤー
医薬・農薬
染料・顔料
各種医薬品
各種農薬・殺虫剤

各種染料
・スプレードライヤー、粉砕機、コレクタダイナミックドライヤー
・ロータリードライヤー、マイクロウェーブドライヤー
 スプレードライヤー、バグフィルター、回収機
・粉砕機、混合機
接着剤 合成糊料
デキストリン
・粉砕機
・粉砕機、炉、混合工程
食料 コーンスターチ

小麦粉
ココア・チョコレート
砂糖
・ロータリードライヤー、バケットエレベーター、サイロ、
 バグフィルター、サイクロン
・粉砕機、サイクロン、ロータリードライヤー、スプレードライヤー
 サイロ
・グラインダ、サイクロン、バケットエレベーター、集じん室、
 ストレージビン
・粉砕機、ふるい分機、ホッパ、バグフィルター、静電沈積器
飼料 穀粉類 ・乾燥機、サイロ、バケット、エレベータ、回転ドラム
木材 木粉、紙粉 ・粉砕機、ロータリードライヤー、サイクロン、ストレージビン
 シュレッダ
金属加工 多種 ・研磨、切断(プラズマ、レーザー機械的切断)、粉粒体プレス、溶接、 ブラスト

粉じん爆発の着火源にはどんなものがあるの?

粉じん爆発の原因となる着火源には以下のものがあります。特に多いのは摩擦・衝撃や静電気現象が原因となったものです。
(1)摩擦・衝撃
・搬送工程における物質重量調整の誤りによる機器の過剰負荷による摩擦発熱。
・工程中における、金属片・石などの異物混合による摩擦・衝撃による発熱。
・プラント機器の損傷による発熱、ねじの緩み・回転部の損傷。
・作業員の清掃・点検・修理作業によるミス。

(2)裸火
作業員のタバコ喫煙による粉じん着火。

(3)溶接・溶断
プラント機器の修理作業中の溶接溶断火花による粉じん着火。

(4)静電気現象
粉体をいろいろな手段により移動する場合、接触・衝突により静電気が帯電発生、そして静電気の火花放電により、 粉じん爆発となる。

可燃性粉じんの爆発特性

粉じんの酸化反応によって生じる気体量の大小、燃焼熱の大小、気体熱量の発生速度の大小は、爆発の激しさに大きく影響します。

こんな粉じんは要注意!
●熱分解ガスの発生量の大きい有機薬品やプラスチック粉じん、燃焼熱が非常に大きなアルミニウム粉じんなどは、激しい爆発をします。揮発分の少ない炭素質粉じんなどは燃えますが、激しい爆発は起こりません。また、農産物などの天然物質の粉末で灰分の多いものや、発熱量の少ない鉱物粉などは、弱い爆発をします。
多くの可燃性粉じんは、純物質は少なく、大体が混合組成のものや構造のはっきりしないものが多いので、危険性も実測しないとはっきり断定できません。

●爆発のしやすさ、激しさは、粒子径が小さいほど大きくなります。粉じんの大きさは、当然浮遊性にも関係し、粉径が小さいものほど浮遊時間が長く、落下速度が小さいため、空気中に爆発性混合気体を生成する時間が長く、燃焼の伝播が容易です。また二次的な爆発を生じやすいという危険性もあります。

粉じん爆発を防ぐには、現在お使いになっている粉じんの爆発特性に注目し、安全対策を考えることが必要です。
ゼオンノースでは粉じん爆発危険性評価から集塵機の選定まで、
職場の環境管理をトータルサポート致します。

粉じん爆発危険性評価試験

使用している粉じんの爆発特性を調査することは、粉じん爆発を防ぐ上でとても重要です。
弊社では各種の試験により、粉じんの爆発特性の調査が可能です。ぜひご利用ください。
試験項目 試験内容
爆発下限濃度試験 粉じん爆発のし易さを確認します。値が低いほど爆発しやすくなります。
最小着火エネルギー試験 粉じん爆発の着火のし易さを確認します。値が低いほど静電気での着火の危険性が高くなります。
爆発圧力・圧力上昇速度試験 粉じん爆発の激しさを確認します。値が大きいほど爆発の激しさが増し、被害が大きくなります。
爆発限界酸素濃度試験 粉じん爆発しなくなる酸素濃度を確認します。
着火温度試験 粉体がどのくらいの温度で着火するかを確認します。
爆発下限濃度試験の様子
ご使用の粉体を送って頂き、評価を行います。
上記以外の試験も取扱っています。お気軽にご相談ください。

粉じん爆発試験機器

各種粉じん爆発試験機器を販売しています。
吹上式粉じん爆発試験装置
(DES-10)
粉体の爆発性を判定するため、粉塵爆発(粉じん爆発)下限濃度を測定する装置です。
着火エネルギー測定装置
(MIES-10)
浮遊粉塵・ガスの最小着火エネルギーを測定する装置です。静電気対策の評価に必要です
30L球形爆発試験装置
最大爆発圧力及び圧力上昇速度を測定し、JISに規定する評価基準によって「爆発の激しさ」を粉じん爆発クラスとして分類します。また、放散口の設計に必要です。

集塵機

粉じん爆発性危険性評価結果に基づき、適切な集塵機の選定をお手伝いいたします。
設置・施工、保守もお任せください。

▼お気軽にお問い合わせください

TOPへ戻る